転勤先で所属していた道院の飲み会で「近隣の支部が閉鎖される。このままでは拳士が行き場を失うので、誰か新たに設立する人はいないか?」という話がありました。
酒席で気が大きくなっていたこともあり、また「迷うよりまずやってみる」という元来の性格から思わず手を挙げたのが始まりです。
今振り返れば、あのとき決断して本当に良かったと感じています。
年齢や環境の異なる人たちが集まる場なので、一方的ではなく相手の話をよく聞き、思いや考えをくみ取りながら、自分の経験を丁寧に伝えるよう心がけています。
また、楽しくなければ長続きませんので、道院が「自分の居場所」と思ってもらえるような雰囲気づくりを大切にしています。
修練は「苦行」ではなく「養行」であるべきだと考えています。少し努力すれば手が届く課題を設定し、技を楽しみながら修練を重ねるうちに目標を達成できる──そんな成長の喜びを感じられる道院を目指しています。
また、法話の時間だけに限らず、日常の悩みや出来事を気軽に相談できる、家族のような温かい場でありたいと思っています。
「ゆるく、時に厳しく」をモットーに、基本は和やかな雰囲気で修練を始めます。
談笑しながらスタートしますが、技の稽古になると徐々に熱が入り、声も大きくなります。
大きな気合を出したり、大汗をかくことはストレス発散にもなり、拳士が「今日は来てよかった」と思える場を大切にしています。
人は楽な方へ流れがちですが、「まず参座することが一番の修行」と常に伝えています。これは社会生活にも必ず役立つと信じています。
Hさん(20代・会社員)
小学生の頃、弟がやっていて面白そうだったので始めました。今では運動不足解消やストレス発散になり、楽しく続けています。
道院長の山本先生はいつも忙しそうですが、楽しそうで、優しくニコニコしています(^^♪